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志恩 / ムック
寝坊メタル ★★ (2008-03-25 23:01:00)
08年ムック第一弾。ニューアルバムです。
バラエティ豊かで悪く言えばバラバラだった前作と比べると、力強さ・哀愁・壮大の3つの要素が強く感じられ、路線の収束が行われた印象です。
詩も日本語が多勢を占めムックらしい情感がありつつも、とても優しい詩です。
また、重ねられたヴォーカル、変わったリフ、電子音等を使ったりと非常にサウンド面が多彩な作風でもあります。
アルバムのイントロとなる①では特にそれが顕著です。②や④もとても面白い音を出しています。
⑥は単曲で聴くとムックとしてはどうかと思ってましたが、アルバムの流れで聴くと自然に流れていく感じです。
まあこのアルバムで唯一の光らしい光だと思ってもらって良いのではないでしょうか(笑)
タイトルトラックの⑩は「極彩」タイプの展開を持った楽曲ですが、合唱のように重ねられたサビがとても壮大で、間違いなくアルバムのハイライトでしょう。
哀愁ロックの⑪はメロディがとても良く、個人的にかなり気に入っている楽曲です。
そして、シングルで既出の⑬はダークなパートから感動的なサビへ展開するラストに相応しい楽曲です。
とても彼ららしいアーティスティックな独自のロックアルバムになっていると思います。
音に拘りが感じられて聴き応えも十分にあるし、何より統一感が強い作品なのが良いですね。「和」の雰囲気を感じます。
前作で疑問を感じた方も一聴してみてはいかがでしょうか。
ただ前作みたいに初回版は一切無いし、マニアックな出来なのでさらに売れなさそうです(笑)

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