この曲を聴け! 

Phoenix / ASIA
fuwatoro ★★ (2008-07-07 09:20:00)
一聴して、『アルファ』っぽい印象を受けた。
3のイントロと、8以降の、ゆったりしたテンポの、叙情的な曲のせいかな。
2なんか、『アルファ』に収録されてそうな気もする。
全体的に、強引な展開がなくなったからかな。
4がクロスフェイドじゃなかったり、8のテンポや曲調がもっとガラッと変わってれば、印象は違っただろうな。
あと、「カッコいい」と「ダサい(クサい)」の間の、ギリギリのところのセンスは、封印されてるみたい。
だから、大げさな展開やアレンジがない。
若干アップテンポな1、5、7にも、往年の勢いは感じられない。
メロディや演奏自体は、変わらず魅力的だけど(特に、1のイントロのカッコよさは確信犯的)。
こってりからさっぱりへ、別の美味しさに変わった感じ。
すき焼きの材料で作った、水炊きみたいなもん……?
……何か、さり気なくおしゃれな感じがする。
「はじけてる」のではなく「落ち着いている」、
「詰め込む」のではなく「そぎ落とす」、
「エネルギーを放つ」のではなく「曲を聞かせる」、
「興奮させる」のではなく「穏やかに癒す」……
年をとったからかもしれない。好みが変わったからなのかもしれない。
……私も。
こんなにも全盛期のと違うのに、毎日聴いている。
歌詞、演奏の細かいところ、コーラスワーク、そして、何と言っても美しいメロディを聴き込んでいる。
これは、間違いなく、エイジアにしか作れない、傑作だ……

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