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Nostradamus / JUDAS PRIEST
C3 ★★ (2008-06-25 22:20:00)
`疾走曲がない'`スピードと関係なく曲自体が糞'`Priest終わったな'等、ヘコまずにはいられないくらいの酷評。正直不安でたまりませんでしたが、その不安が一気に吹っ飛ぶくらいの衝撃!聞き込みなんて全く必要なく一発でKOです(スルメ盤だと思っていたので意外で嬉しい悲鳴を上げています)。映画音楽やプログレ好きにはたまらないドラマティックな内容で、とにかく細部の音にまで気を配り綿密に作られています。まず曲がいい!メロディアスでキャッチーな曲の連続、最初から最後まで息をつかせる暇を与えてくれない作品は久々です。もうスピードがどうのこうのとか、こういうメタルオペラを鋼鉄神Priestがやるべきではないなどとグダグダ言う次元ではないでしょう。お世辞抜きで脱帽、恐れ入りました。
噂で聞いたのですが、“PriestのアルバムというよりSavatageそのもの"とは本当だろうか?どちらにしろ、今までのPriestのアルバムとは異質です。いろんな所で言われているように`Screaming for Vengeance'や`Painkiller'好きの人にはかったるくて耐えられないかもしれません。しかしその音は往年のPriestそのもので、あ、このフレーズは・・・うんうんと頷く場面が少なからずあったはず。それは誰も否定できません。
最後にコンセプトアルバムという好き・嫌いがはっきりと分かれる実験的な作品にチャレンジした彼等に拍手を送ります。そしてそれは決して無駄ではなかったと個人的に思っています。今年後半これ以上の作品は出てこないでしょう。いや~クドイようだけど、歌メロやギターリフがめちゃめちゃいいんですよ。アレンジとか全部。悶絶死しそうです。いや~いいわ~~。
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