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EAU ROUGE / 金谷幸久
失恋船長 ★★ (2008-12-10 22:51:00)
サードステージが送るギタリスト・セレクション第三弾アルバムとして世に送り出された様式美系叙情派ギタリストの1stソロアルバム
金谷幸久は古くは京都のエクスキャリバーやエボニー・アイズで鳴らしたギタリストで
様式美マニアの間では知る人ぞ知る逸材で豊潤なメロディを紡ぐメロディセンスが素晴らしく、けしてインギーの二番煎じにならない叙情的なフレージングが魅力のギタリストです。まぁ個性的ではないがオーセンティツクなHM/HRサウンドを継承する彼のプレイスタイルには惹き付けられる物があり、参加メンバーもテラローザから岡垣正志、赤尾和重、堀江睦男にマルチプレイヤーの加瀬竜哉にWOLFの黒木政彦が参加しているとなれば無視するわけにはいきません。過去に発表された曲のリメイクや聴いたことのあるフレーズが頻繁に顔を出すのだが彼の集大成的なプレイが押し込められたドラマティックな楽曲の数々には惹き付けられる物があり、時には激しいインスト陣とのバトルも感じられ聴き所が多い。主役は金谷のギターだし安定感のあるアンサンブルが脇をサポートするのだが惜しむらくはVo赤尾の切れがイマイチなこと、エフェクト処理が気になるのと雇われシンガー的な感覚が気になる、それに衰えも感じるしね。アルバムの出来としては安定感のある平均的な感じがするが様式美マニアなら押さえておかないといけませんよ。

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