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00:00:1998 / KIM KYUNG HO
火薬バカ一代 ★★ (2009-04-12 22:44:00)
HR/HM好きとして知られ、最近はSABER TIGERの木下昭仁(G)とコラボったEPも発売されている
韓国出身のソロ・シンガー、キム・ギョンホが'98年に発表した3rdアルバム。
全曲が韓国語で歌われ、歌詞カードを読んでもハングル文字が並んでいて、曲名すらチンプンカンプンな本作だが、
にも拘わらずしっかりと楽しめてしまうのは、声域/声量/表現力を兼ね備えたキム・ギョンホのエクセレントな
歌声によって紡がれる、胸を打つ哀愁に彩られた叙情メロディの魅力ゆえ。特に、美しいアコギとストリングスを
フィーチュアした③、本編のハイライト足るドラマティックな④、歌謡曲に通じる泣きメロに思わずコブシが回る⑥、
分厚いコーラスが印象的な⑧といった、ミディアム/スロー・テンポのバラード系ナンバーの出来栄えは絶品だ。
本国韓国では、ビジネス上の戦略からポップなサウンドを志向せざるを得ない状況らしいが、耳をつんざくハイトーン・シャウトで
幕が開く①や、イングヴェイばりのネオクラシカル・チューン⑥といった、ハードロッキンなナンバー(不似合いな⑪はどうかと思うが)
を収録して要所をグッと引き締める本作は、そんな彼のカタログの中では比較的ハードな作風を誇る1枚(らしい)。
キャリアの絶頂期を極めんとするキム・ギョンホの勢いが如実に反映された、HR/HMリスナー向きの充実作かと。

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