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Lullabies for the Dormant Mind / THE AGONIST
Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-05-06 20:18:00)
2009年発表の2nd。
メロデス/メタルコアバンドでフロントマンが女性、しかもファッションがゴス寄りなので、
これはゴシック的耽美さや儚さの強いメロデスが聴けるのでは…と興味を持って購入。
…本当は、タワレコで輸入盤が期間限定で1500円という安価で、しかもポイントが1000円分
あったので丁度良いと思って買ってしまったんですけど(笑)。
で、実際に聴いた感触としても大分期待通りの音ですね。
リフ捌きはメロデス由来の、聴いててテンションの上がるような、扇情的でメロディックな
ものなんですが、全体的なムードだったりクリーンヴォーカルのメロディだったり、ゴシック
メタルにも通じる暗い熱情が感じられる部分も多い音。また、テクニカルなリフとリズムの
絡みは「激しい」というより、「めまぐるしい」感じがするのも特徴で、訳も分からないうちに
ナマスにされているような緊張感が出ているように思います。
肝心のヴォーカルは…まるで探偵ドラマの犯人が毒を飲んで自決して胸を掻き毟っているかの
ような、なかなか壮絶なスクリームを聴かせてくれますね。この必死に喚くようなデス声も、
前述の切り刻まれるような音像の実現にもかなり貢献してると思います。ノーマル声のほうも
少し声楽っぽさのある歌い方ですが、上手いゆえのそっけなさはなく、感情の篭もった歌い方で
聴いていて心地良い。フロントマンとして申し分のない華と実力のあるヴォーカルだと思います。
色々な機が重なって買った作品ですが、かなり良いアルバムでした。
でも、某所の日本盤の特典、ヴォーカリストの生写真とか正直どうよ?とか思わなくもないです(笑)。

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