この曲を聴け!
Death Charge / YAMAGEN'S DEVILELIET
Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-06-27 00:25:00)
2009年発表の(オリジナルとしては)2nd。
…何故か同人出身のメタルアーティストってインストが多いですが、このアルバムは
全編デス声入りのメタルコアという、この界隈では珍しいスタイル。テクニカルなだけでなく、
混沌性の欲しい所ではしっかりカオスを感じられるフレーズを入れてくれる、スジの通った
演奏・曲作りでレベルは非常に高いのではないでしょうか。
BURRN!誌辺りの愛読者で、「同人」という言葉にオタク文化的なイメージしか持ってない人が
聴いたら驚き、ジャンルに踏み込むきっかけになることもあるだろうし、ちょっと激しい
ロック好きな兄ちゃんとかが聴いても案外気に入ってしまうかもしれません。
ただ、それ以上のものを期待していたのもまた事実。
この作品も同様でしたが、なんか同人系エクストリームメタルって、質は高いけど行儀の
いいものが多いという気がするんですよね…。演奏はかっこいいし歌も上手いんだけど、
何かこじんまりした感じがあるというか。デスヴォイスもホルモンが聴ければ行けるレベルの
マイルドさで、狂気には程遠い感じだし。せっかくDIYな同人シーンにいるんだから、
「同人だけど海外のメジャーバンドに劣らないクオリティの音」を聴かせるのではなくて、
「ジャンル(ここではHM/HR)の中でも突き抜けた何かのある音」を聴かせて欲しいところ。
六弦アリスのクサメロや志方あきこの派手なクワイア、SOUND HORIZONの世界観、MAPLE LEAFの
包容力などに変わる何かを見つけられたら、マジにメジャーを脅かす存在になるかもしれません。
→同意