この曲を聴け! 

不明 / まふまふ
Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-07-19 10:52:00)
2009年発表の1st。
メンバーがあのクサメタルバンドDRAGON GUARDIAN絡み、更にDEATHSCYTHEやHATRED ANGEL
など、個人的に好きなバンドと交流があり、尚且つ価格も手ごろ(1200円)とくれば…
そりゃ興味本位で手を出してみたくもなりますよね(笑)。
…実際に聴いてみると、ジャケやアルバムタイトルなどのコミカルな雰囲気とは裏腹に、
おふざけ要素の殆ど無いマジなメタルでかなり良い感じ。
路線としては…各レビューサイトでもCOBを引き合いに出す人が多い通り、ネオクラシカルな
メロデスをベースに猟奇色の強いV系やプログレのエッセンスを取り入れたようなメタル…と
言えるでしょうか。ヴォーカルのミックスや歌メロが前に出ていたり、歌詞が抽象性の強い
ダークなものであったりなどV系要素が強いのは、一部メタラーの反感を買いそうですが、
個人的には大正解だと思います。
凝った展開とも相まって、「ジェネリックなメタル」と言えるような曲は1曲たりとも
存在しない、独特かつバラエティに富んだ仕上がりで、ラストまで緊張感を維持しつつ
聴かせてくれるアルバムになっていると思う。ただしヴォーカルはデス声、見得の切り方が
V系ライクな普通声、妖しいファルセットなど多彩な歌い方を駆使してますが、デス声が
弱目だったり普通声が勢い重視だったり、多少大味なところもあるので、そこも
(特にメタラーには)好みが分かれるところかもしれません。
でもこの作品、一聴しただけでマジもののメタルだというクオリティはあると思うんですけど、
(アートワークやアルバムタイトル、コメントなどを抜きにして)曲だけ聴くとどの辺りが
「猫を愛する」なのか全く分からないんですけど(笑)。最初歌詞を読んだとき、余りに
全編シリアスで結構驚きましたもん。

→同意