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金剛九尾 / 陰陽座

ベガーズ ★★ (2009-09-14 20:07:00)
歌謡ハードポップとでも呼ぶべきか。
初期の彼らの音がロニー時代のRAINBOWであるならば、本作はジョー時代のRAINBOW。
本質的には変わらないが、楽曲の魅せ方にそれほどの違いを感じました。
1曲1曲の質はすこぶる高く、あくまでも「歌メロ」を際立たせるための楽曲作りが非常に丁寧に成されています。
「相剋」、「蒼き独眼」といったお約束的なキラーチューンをはじめ、「十六夜の雨」や「小袖の手」といった非常にわかりやすいメロディの曲が目白押し。
ゲイリー・ムーアかよ!とツッコミたくなるブルーズロックの「挽歌」も秀逸な出来栄え。
ある意味彼らの集大成的な色も持ち合わせていますが、決して「魔王戴天」のようなアルバムトータルとしての完成度というか統一感はありません。メタルの要素も少し薄れています。優れた歌謡ハードポップチューンの集合体という感じでしょうか。
陰陽座入門編としても最適な一枚では?