この曲を聴け! 

金剛九尾 / 陰陽座
学生欠陥 ★★ (2009-09-28 23:17:00)
いろいろ悔しいので書きます。
どうやら初期から聞いている人にはあまり受けがよくないらしいですね9th。
(もちろん一部の方)
変化が気に食わないのか。陰陽座が変幻自在の妖怪へヴィメタルであるというのに。
「ずっと、売れないインディーズバンドでも追いかけてろ」って感じです。
9thは自分にとって一生忘れられないアルバムになりそう気がします。
去年初めて陰陽座というバンドを知ったが、その衝撃は凄じかった。
毎日毎日聞き込んでしまう。何度も何度も聞いている。しかし飽きが来ない。
なぜかと問うと、それは似た様な曲がほとんどないからだろう。
さらに楽曲一つ一つ個性が立っている。聞くたびに発見がある。驚きがある。深みが増す。
今の世の中こんなに楽しいことはなかなかないのではないかと思う。
ただ聞くだけで夢幻幽玄な世界を追体験することができる。その体験は小説で
感じるような追体験の記憶、果ては実体験にも匹敵するリアリティがある。
その世界観がアルバムごとに大きく異なってくる。とても抜け出せない。
自分は陰陽座歴1年のペーペーという言葉すら生ぬるいド素人ですが、毎日ズップリ
陰陽座の世界に漬かり込んでいます。いつか初期から聞いている人のように飽きる時
が来るかと思うと悲しい気持ちになってしまいます。
正直今はそんな可能性全くないです。過去の方々の分も楽しませてもらいます。
今飽きてしまっている人もいつかはまた陰陽座に戻ってくる予感がするな。
さて今回のアルバムの肝はやはり「獏」にあると思います。この曲がアルバム全体を
包み込んでいる感じがします。このアルバムを通して聞いてると感じるキラキラ感は、
これが原因ではないかと勝手に考察しています。さらに歌詞だけではなく、過去の作品
をも光輝かせてしまうといった魔力がこの曲にはあると思います。
試しに過去のアルバムを聴いてみてください。印象が変化しますよ。
「十六夜の雨」はカッコいい曲なのに、なぜか聞くたびにその切なさにグッと来る。
こんな曲作れるのが陰陽座最大の魅力の一つではないかと思う。
そして組曲「九尾」はさすがに一筋縄ではいかない。まだまだ聞き込みが足りないな。
最後に「喰らいあう」はぶっ飛んでるぜ!!って感じですっごく楽しい。
こういう曲で締める姿勢は本当に尊敬できる。
9thは前作以上に聞き込みがいがあるように感じます。これからどのように楽曲の
印象が変わっていくのか非常に楽しみです。
最後に瞬火さんの言葉(「鬼斬忍法帖」中にて)
「陰陽座は陰陽座だ!文句あっかー!!」
やはりこれが原点なんだなー、と今回のアルバムを聞いて感じます。
→同意