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Baptism Under Fire / JUGGERNAUT
火薬バカ一代 ★★ (2009-09-08 21:51:00)
日本のHR/HMファンからはRIOTのメンバーとして親しまれ、現在ではロブ・ハルフォードも一目置く凄腕として
世界的な知名度を誇る名ドラマー、ボビー・ジャーゾンベクのキャリアの出発点となった、テキサス州は
サンアントニオ出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドが'86年に発表した最初で最後のフル・アルバム。
プログレッシブ・ロックからの影響を垣間見せる、複雑且つ緊張感に満ちた曲展開を備えたテクニカルな
スラッシュ・メタルを演っており、派手に動き回るB(かなり良い仕事してます)と共にボトムを支えるボビーのDsは、
この時点で既に一級品。力強さと手数の多さを併せ持った彼のドラミングが、その完成度を数段引き上げている
②のような楽曲を聴くと、「やはり巧い人は昔から巧いんだなぁ~」と、感心させられること請け合い。
尤も、いくらリズム隊がサウンドを引き締めようとも、魅力皆無のVoとフック不足の楽曲の冗長さは如何ともし難く、
通して聴くとかなりダレると言うのが正直なところで、ボビー・ファンならともかく、そうでない人にこの内容は
かなり厳しいんじゃないかなぁ、と。個人的には、HM版『ピンクパンサー』といった趣き(?)のOPナンバー①、
勢いで押し切る高速スラッシュ・ナンバー⑤⑪といった楽曲が聴けただけで満足できたけどね。
RIOTファン的には資料的価値は高いように思うが、まぁマニア向けの1枚か。

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