この曲を聴け! 

Those Whom the Gods Detest / NILE
k.s.m.2 ★★ (2010-04-28 21:23:00)
↑で、らくがきアニソンでよく見るお名前が並んでいるのが謎。
日本盤は、収録曲2つのインスト版を追加でした。
うーむ……
歌詞のカール本人解説が戻ってきた(ただし今回は対訳なし)のは嬉しいのですが、
肝腎の音が、聞き込まないとどうにもすっきりしすぎている。やってることは相変わらずなのに。
ニール・カーノンのプロデュースが効いてるのか?
トリオ編成(g,b,dr)になった影響もあるのか、重層的な音作りも三人でグルグル言ってたvo.の重なりも薄くなり、
ソロなどのgメロが聞こえやすくはなったものの全体に(圧迫という意味での)迫力不足な印象。
こいつらにクリーンvo.(絶叫みたいな「いやぁぁぁぁ」なの)は不要だし、いつもなら
ブルデス部分に溶け込んで聞こえる民族要素が少なくなっているのも妙な印象。
↑でUsherさん(長い)がコメントしている変化が、3rd『In Their~』以降追っている自分にとっては少々生温かったのでした。
暗黒ぶりでも拷問にも似た曲のややこしさでも、3rdが頂点だったのかもしれません。
つまり、それ以降のNILEに求めるべきものは、少々変わってきたという……
そういえば、歌詞も今回はそんなに残酷じゃないですね。
アラーの他に神はいまさず
から始まるアルバムだもんなぁ……(とはいえ、本人解説で見る限り、あらゆる侵略や
宗教的圧迫に対してFxxkと言える人のための歌として歌った、というような記述が
あったりします。Extreme Metalを聞く人は、大抵そうなんじゃない?とも。
このあたりは「The Blessed Dead」に近いかもしれない)
一線級ブルデスとして聞く分には十分に安定株であると思います。
今回はもしかすると、カールのペダンティズムをすっきりと形にしたアルバムなのかもしれない。
……歌詞解説をちゃんと読んで聴くと、面白みが格段に増します。英和辞典片手にどうぞ。

→同意