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Angelus exuro pro eternus / DARK FUNERAL
Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-12-14 17:44:00)
2009年発表の5th。
限定盤はライブとプロモを収録したDVD付き。B'zのライブとかと比べるとパイロが微妙にしょぼい…しょうがないですけど(笑)。

DARK FUNERALといえばファストブラックでも生え抜きの暴虐な疾走に、2本のギターがブリザードスタイルの叙情リフを紡ぎ上げていく作風で高い評価を得ていますが、今回も頑固なまでにそれを貫いてますね。変わった所といえば、前作から音の硬質さは引継ぎつつも、よりドラムやヴォーカルが、自然に音に溶け込むようになったことでしょうか。

…彼らの長所は、何と言ってもその類稀なメロディセンスだと思います。メロディだけで、ここまで「寒々しく」「叙情的で」かつ「悪魔的」な雰囲気を表現できるバンドは、ファストブラックでも稀といえるのでは。最もメロディの分かりやすいパートのメロだけを抜き出して聴いたとしても、確実にメロデスとは一線を画している感じだと思う。

ただ、前作辺りから、ヴォーカルが「威厳」から「狂気」方向にシフトしているのは私は余り歓迎できないかも…彼の高音絶叫って微妙に苦しそうなんだもん。前作よりも伸びがあるとは思いますが、付属のライブDVDで見ててもやっぱり苦しそう。また、暴虐でメロが優れているスタイルは初心者にも絶大なインパクトを与える事間違い無しですが、曲の差別化や緩急を付ける事はしてるとはいえ、終始ブリザードギターに覆われた音像の作風は、このジャンルにある程度以上の理解がある方でないとダレるおそれも。

とは言っても、これだけ「悪魔的な意味で」優れたメロのリフを書けるバンドも珍しいと思う。ファストブラック好きならまあ鉄板でしょう。

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