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The Fame / LADY GAGA
Spleen ★★ (2010-01-24 19:47:00)
「メインストリームに服従するより、自分がメインストリームにならなければならないのだ。それから、メインストリームを征服する」
マリリン・マンソンのこの発言を、今一番実行しているのはガガではないかと思います。
で、このデビューアルバム。
基本はエレクトロ・ポップでラブソングです。「Just Dance」「Paparazzi」「Poker Face」「Eh Eh」……等、数々のキラーチューンがぎっしり。しかし、アルバムを通してどこかアグレッシヴです。
「名声」のタイトルを冠していて、「Paparazzi」のPVでスターをパロディしたようなストーリーを描いているだけに、ポップスターに対する皮肉かと当初は思いました。
が、彼女はむしろ、そういうスキャンダルや虚構も含めたきらびやかなメインストリームそのものを体現しようとしているようです。彼女のぶっ飛んだ経歴から成るアンダーグラウンド性を抱えたまま、ポップカルチャーのど真ん中に飛び込む気しかないように思えます。
また、ぶっ飛んだ衣装にしても、彼女自身がアートを体現しているような感じです。
この良い意味での猪突猛進加減がアグレッションの源なのかもしれません。
ポップアーティストとはいえ、このアグレッシヴ度はロック魂に匹敵します。

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