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Infected Nations / EVILE
異様に今日は幼女親切DEATH ★★ (2010-02-11 10:09:00)
2nd。1stは爽快なまでに疾走チューンが並んだストレートなスラッシュ作でしたが、
今作はよりヘヴィネス・ダークネス・大作傾向を強調した内容で、まともな
スピード・スラッシュナンバーは1,3くらいしかないので、前作同様の疾走中心の
作風を期待していて落胆してしまった人も多いかもしれません。そういう自分も正直
始めは期待を裏切られた感が強かったです。しかしじっくり聴いてみると、アルバムの
ダークな世界観に魅了され、「これは素晴らしいアルバムだ!」と感じるようになりました。
深みを増して、よりメロディを意識するようになったマットの歌唱。前作以上に印象的でドラマチックなソロを聴かせるオル。
スラッシュビートだけでない多彩なリズムを駆使するベン。そして所々で不気味に轟くマイクのベース。
と、メンバーの演奏力や曲のクオリティも前作から確実に進歩しており、
スロー~ミドルテンポで長尺の曲が主体でありながら、途中でダレルなんてことは無く、
ヘヴィで重々しい曲調の中にここぞとダークでドラマチックな旋律が炸裂するサウンドはたまらないカッコよさです。
なかでも象徴的なのは9。11分を超えるインストナンバーで、最初はこんな曲に挑戦する
バンドの姿勢・創作意欲だけでも評価したいなどと思っていましたが、内容自体も素晴らしいんだから凄すぎます。
その凄まじいドラマ性に圧倒されつつ、「次はどんな展開になるんだろう」と終始注意深く耳を傾けっぱなしでした。
単なるリバイバルスラッシュバンドの域だけに留まらないEVILEのポテンシャルの高さを感じさせる意欲作。必聴です!
ちなみにまず国内盤ボーナストラックについてですが、
Time No Moreの日本語バージョンは流石に笑ってしまいましたw
でも、遠く離れた島国にこんなサービスをしてくれるなんて感激です。
パンテラの名バラードのカバーは中々のカッコよさ!マットの歌唱もエモーショナルです。
そして、2枚組みの輸入盤にはMy Parasiteという激烈な暴走ナンバーが収録されており、
価格も国内盤より安いので人によってはこちらを買った方が良いかな・・・?
けれどどちらとも興味深いボーナストラックが収録されていますのでお好みでどうぞ。

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