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THE FIRST TO DIE / DEATHLIKE DISSONANCE
Usher-to-the-ETHER ★ (2010-06-19 20:50:00)
2009年発表の自主制作1st(7曲30分弱)。
メンバーがアメリカ国籍、日本在住という経歴に何となく惹かれて購入。
ブラック特有の摩擦係数の高いリフや、寒々しいリフを疾走に乗せたり、アトモスフェリックなキーボードにより妖しい雰囲気を演出したり、メロデスにも通じる泣きの強いギターメロを入れたりなど、メロブラに典型的な要素も多く盛り込んでますが、時折ブラックには珍しいレイドバックした(ように聞こえる)リフとリズムの絡みがあったり、割と癖の強い作風。
高音絶叫、エフェクト掛けた咆哮、語りを使い分けるヴォーカルはなかなかかっこよく、特に高音絶叫は聴いていて小気味良さを感じるくらい、伸びのある歪み方で素晴らしい。ただ、音質ははっきり言って悪いです。音が小さい上に、音を上げても各楽器の音に迫力は感じられない…粗いでも汚いでもなく、純粋にしょぼい音という感じ。この音質のせいで、ツーバス連打が頬を撫でる程度の迫力に、レイドバックしたアンサンブルが退屈に聴こえてしまってると思う。プリミティブ性や、RAWさを変な風に解釈してしまってるのでは…
意図が解りやすい分、ILDJARNやDARKTHRONEの方がよっぽど「良い音」であると思う。少し「タメ」を重視しすぎな曲展開とも相まって、劇的さが殺がれてしまってるような気がします。現時点では、Voに魅力を感じつつも、ちょっとマニア向けかな…と思う。クリアにするにしろ、逆に汚くするにしろ取り敢えず音質を変えて欲しいです。
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