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VICIOUS RUMORS

わてる ★★ (2004-08-05 18:20:00)
こんなホームページが有るのを知り、高校生の頃一番好きだったVICIOUS RUMORSについて語っている人たちがいるので、自分もたまらずキーボードをたたかせていただきます。
1990年ごろ星の数ほどあったメタルバンドの中にあって、VICIOUS RUMORSはパワーと切れ、メロディアスさ、アンサンブル力のバランスが良く取れていたと思います。
そして、不世出の名ヴォーカリスト、カール・アルバート!! Degital Dictatorの頃は若干線の細さを感じましたが、Vicious Rumorsのアルバムに至って、ハイトーンでありながらパワフルさを失わない歌唱を身に付け、メタル界随一のヴォーカリストとなりました。
黄金期のアルバムVicious Rumors とWelcome to the Ballの2枚は、メタル史に輝く名盤でしょう。ただ、私の周りではさほど知られていませんでしたが・・・
メタルファンは激しさ、ヘヴィさを求めますが、Vicious Rumorsは極めて音楽性の高い集団でした。Hellraiserのようなゴリゴリの曲もファンは大好きですが、メンバー達はより高い音楽性を発揮したかったのでしょう。ジェフ・ソープ復帰後のアルバムThe Voice はいわゆるメタルの枠を越えはじめた、若干敷居の高い作品となりました。しかし当時18歳だった私は、The Voiceのかっこいいイントロ、カールの見事な歌唱、真剣な思いのこもった歌詞に圧倒されたものです。
そして、思い出すのも悲しいあの出来事が・・・。
BURRN!の白黒ページに小さく「カール・アルバート事故死」の記事を見つけたときは絶大なショックを受けたものです・・・。
そしてカールなきあと、ジェフ・ソープを中心に作られたSomething Burningはカールの存在がいかに大きかったかを痛感させるものとなってしまいました・・・
高校生~大学生の頃、もくもくと一人で聴きこんでいたVICIOUS RUMORS,もし現在のようなネット社会だったらリスナーの私自身にも違う展開が生まれていたことでしょう。
内にこもる感情を爆発させたくて、でも方法がわからなかった。そんな自分を代弁してくれていたのが彼らだったように思います。自身の思い出とともに一生忘れることのできない大切なバンドです。