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YES
Metropolis ★★ (2002-10-29 23:54:00)
YESの凄いところを上げよといわれれば、まずは、長さを感じさせない構築力やメロディが一番だ。それがポップ化が進んでも、聴かずにいられなくなる原因であろう。YESの楽曲は、THE BEATLESやサバス、RAINBOW、DREAM THEATERらと並ぶ「安心して聞ける楽曲」だからこそYES歴を15年も続けられた。
しかし、私の心を未だに捉えているのは「YES状態」なる不思議な現象だ。G、B、Dr、Keyが思い思いの超テクニカルフレーズを同じ小節内で叩きつけて普通だったら曲が崩壊してしまいそうなのに、絶妙にまとまっている……本当に不思議だ。マジックだ。
「THE YES ALBUM」「FRAGILE」「CLOSE TO THE EDGE」に見られるYESの全盛期はこのような「不調和の調和」が成立していた。
今になって思うに、これはクリスとビルのリズム隊があったからこそできた技なのかもしれない。
アラン・ホワイト加入後は、次第に各パートが分離しているように感じるし、YES状態を成立させようとしても「ちょっと無理してるんじゃないの?」と感じることが少なくない。
「GOING FOR THE ONE」の頃からは、むしろタイトな演奏が増えているし、そちらが、よい意味での緊張を生んでいる。「若さ」故に成立した不調和の調和といえばそれまでだが、どうもYESには「YES状態」を求めてしまうのはなぜだろう。
リズム隊の重要性をしみじみと考えさせられる。というわけで、最近YESを知った人、「THE YES ALBUM」「FRAGILE」「CLOSE TO THE EDGE」は必聴です!

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