この曲を聴け! 

DIAMOND HEAD
yotchie ★★ (2003-08-08 20:34:00)
METALLICAの師匠だと思って気合を入れて聞いたら、きっと期待外れですよ。「METALLICAとは別物」とあらかじめ割り切っておいて下さい。
曲は速くてカッコイイものもありますが、「これラブソングじゃん……」てのもあります。
Brian Tatler(G)はまあいい。だけど、ジャケ写から受けるColin Kimberley(B)の中性的な印象とか、どこか外れ気味のDuncan Scott(Dr)のプレイとか、極めつけはやはり、か細くて音痴とすら言えるSean Harrisのボーカル。
曲作りの一貫性のなさ、ルックスも含めた総体として、本当にはかなげでアンバランスなんですよ。危なっかしくて聞いていられない、というのが、13~4年前に初めて『Borrowed Time』と『Canterbury』を手にしたときの偽らざる感想でした。
だけど、そこにハマっちゃうんですよねー、不思議と。
これは想像ですが、「オリジナルバンドやろうぜ!」と盛り上がった少年たちが、頭をひねって色んな曲を書いて、一生懸命楽器も練習してライブに挑戦したら、生まれ持ったエキセントリックなセンスが味方になってくれて、思わぬ評価を得た。メジャーになろうと努力を重ねるんだけど、いまひとつ華がなくて、大きなうねりに取り残されて露出も徐々に減っていき、ついには忘れられる……。
いま僕は思います。きっと、そんな(感じだったであろう)彼らの存在が等身大に思えたから、共感を覚えたのだろうと。
DIAMOND HEADには、いまさら変にあがいて欲しくない。小粒だけど宝石のような曲が残った、それでいいじゃないですか。
青春の一ページ、DIAMOND HEAD。
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