この曲を聴け! 

SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE / Six Degrees of Inner Turbulence / DREAM THEATER
ギターの国から2002.遺言 ★★★ (2004-11-11 19:47:41)
この曲は凄い!!!。最高の組曲だ。
怒涛の「Overture」で掴みはOKですね。それからはさまざまな形に曲調を変え、精神的な悩みを持つ6人の登場人物の場合を描いていきます。
歌詞を読みながら聴いていると分かりますが、とにかく歌詞の内容とリンクした曲展開が素晴らしいです。登場人物の何もない普通にしている時と精神的に悩まされている時の対比が音でうまく表されています。これはラブリエのヴォーカルの表現力に依るところが大きい気がします。場面場面で声色と使い分けて、うまく感情の起伏を音に昇華させていると思います。
個人的にハイライトは「Goodnight Kiss」です。
これは僕が想像するに、我が子に暴力を振るってしまう女性、所謂幼児虐待に苦しむ女性の話ですね。しかも多分無意識にそういう振る舞いをしてしまうのでしょう。本当は我が子を心の底から愛しているのに、一線を越えてしまうと感情を抑えることが出来ず手を出してしまう。
そんな2つの対照的な精神の持ち主の感情を、DTは恐るべき洞察力で表現していると思います。ほんと、歌詞を理解しながらこの曲を聴いていると涙が出てきそうになります。「可愛そう」という一言では片付けられない感情が心の底から溢れます。
全体が人間の感情の奥底に深く突っ込んだ内容で、42分聴き終えた後には必ず何かを考えさせられる曲です。『METROPOLIS pt.2』とは違い、今この世にある身近な問題をテーマに選んでいるのでかなりのリアリティがあります。
感動した!!!。

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