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EMPEROR
JENESIS ★★ (2003-01-26 00:08:00)
ノルウェーの代表的な凶悪ブラック・メタルバンド、EMPEROR。
CRADLE OF FILTH,CHILDREN OF BODOM,NAGLFAR等のようないわゆる演出的ブラックではない、精神的にも悪魔崇拝に浸かった"本物"のブラック・メタルだ。
彼らは'90年代初め頃、MAYHEM,BURZUMらのメンバーとともにノルウェーからのキリスト教追放を目的とした悪魔信仰団体"INNER CIRCLE"を創設、徹底した悪魔主義、反キリスト的精神に基づき、キリスト教の迫害を行ってきた。実際に教会への放火、殺人、窃盗、墓地の十字架の破壊といった犯罪を実行し、刑務所に入れられ実刑判決で刑に服した(ユーロニモス殺人事件の約1年後、ドラマーが愛人の殺害容疑で14年の、ギタリストが教会放火幇助の容疑で8年の、さらにベーシストは窃盗等の容疑で5年の、それぞれ実刑判決が下されるという事件が相次いで起こり、ヴォーカリストのみが取り残されることになった)。しかし、他のメンバーはその出獄をただひたすら待ち、その活動を解散まで止める事はなかった。これがENPERORなのだ。
だからこそ、私は彼らの音楽が好きなのである。しかし、私は決して犯罪がいいと言っているのではない(世の中は犯罪が無いに越したことは無い)。その行為がここまで凄いというのであれば、当然音楽も凄くなくてはならないはずである。実際、彼らの音楽は普通のブルータル・デスに劣らない凄まじさを出している。北欧ブラック・メタルなので若干叙情的な部分も混じるが、激速ブラスト・ビートに魔界やドラキュラを髣髴させるようなサウンドを乗せて圧倒する。わかりやすくいえばグラインド・コアにインストが大きく取り入れられたものだといってよい。
お薦めのアルバムは3rd「闇の賛美歌」で、windows95のみ対応だが激烈プロモ・クリップのついたCD-ROM映像も収録されているので、是非見るべき。

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