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JIM PETERIK
Rebel さん ★★ (2002-05-14 21:00:00)
Jim Peterikというと反射神経的にサバイバーの...と出て来てしまうくらいサバイバーにいたときのジム・ピータリックはすごかった。しかし、この方はサバイバーではとても収まらないくらいすごい人なのである。弱冠14歳でバンドを組み、アイズ・オブ・マーチではなんと18歳でビークルという曲ををNo.2に送り出している。アイズ・オブ・マーチ解散後は不遇時代が続くが実はこのときにサバイバーの初期メンバーとなるフランキー・サリバンやチェイスのゲイリー・スミスらと親交を深め、その後の基盤を着々と整えていったのである。後期チェイスではボーカル
で参加している。サバイバーを78年に結成、80年にデビューアルバムを出すものの
全く売れず、チェイスでも一緒だったゲイリーとデニスは脱退してしまう。しかし
そうしたバンドの危機をものともせず背水の陣で製作したのが予戒(Premonition)
である。このアルバムはタイトなハードロック色を強めた作風が確立した記念すべき作品である。そこから小ヒットしたプア・マンズ・サンがスタローンに気に入られ同スタイルの曲アイ・オブ・ザ・タイガー(ファギー・フレデリックセンがバックボーカルで参加)で彼らは一流バンドの仲間入りをしたのである。その後Vital Signs, When Seconds Countとコンスタントにヒット作を飛ばし、Too Hot To Sleepでは有終の美を飾った。サバイバー解散後はアイズ・オブ・マーチの再結成に
参加。そのかたわらさまざまな大物アーチストと曲を共作している。そうした今までの共作、あるいは新作を含め、自らの音楽世界を再構築したのが日本では未発売のJim Peterik and World Stageである。ジムはジョン・ウェットンのソロ作や
Two Fires, Kelly Keagy、そして最近ではMECCAでその優れたソングライティング
を見せてくれている。私自身はジム・ピータリックがもう一度サバイバーに戻ってほしいという気持ちがあるが、ジム自身はそのことを肯定も否定もしていない。
今後に注目である。

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