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À tout le monde (Set Me Free) / United Abominations / MEGADETH
我集院@譲治 ★★ (2007-06-20 02:00:44)
「YOUTHANASIA」収録曲のリメイク。「ファンにとっても俺にとっても大切な曲」と公言してはばからないムステイン大佐、渾身のバラード。
「つらくてつらくてたまらない」というムステインの歌唱に胸が苦しくなるオリジナルと比べ、音楽的な活力を強く感じられる仕上がり。曲風はメタリックなままだし、ムステインも充分トガッた声で歌っているけど・・・メロディアスな面が強調されていて、どことなく「前向きなサヨナラ」を感じる。
・このリメイクを聴いて、2004年の解散ツアー日本公演で聴いた「AToutLeMond」を思い出した。怒りと憎しみと苦悩まみれだったキャリアを終わらせる清々しさからか、この曲をすごく楽しげに演奏しているムステインが印象的だった。
「明るくなった」っていうと語弊があるけど、テンポが上がりオーケストレーションも重厚になって“カッコ良く"よみがえったこの曲に、もはや「ひとりぼっちの孤独」は感じられない。たくさんのファンと素晴らしいメンバーに囲まれてMEGADETHを続ける決意をしたムステインに思いを馳せるも良し・・・ムダなことウダウダ考えず、アルバムのアクセントとして楽しむだけも良し。これが素晴らしいメロディを搭載した名曲であることは確か。
・マーティのソロを"素材"として活かしたグレンのギターソロはCool。「LACUNA-COILのクリスティーナ・スカビア」なる女性ヴォーカリストが参加しているけど、邪魔にもなっていなければさして楽曲に影響もたらすこともせず。良くも悪くも「サポート」というカンジ。
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