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NUNO BETTENCOURT
エアロ酢飯 ★★ (2003-04-14 16:32:00)
別に語れるほど彼について詳しくはないんですけどね。俺がEXTREMEを知ったのは96年のラストアルバム発売直後、丁度ギターに興味を持ち始めた頃、洋、邦楽雑誌にヌーノがよく登場してたので、とりあえず2NDから聴いてみたのが最初。その時はただギターの速さにばかり興味がいったのだが、のちにブートビデオで観た彼のプレイに衝撃を受けてからはしばらくの間、彼のプレイのコピーばかりしてました。
EXTREME時代のヌーノの評価はいわゆる専門家、つまり評論家やプロギタリストの間で非常に高く、EXTREMEのデビュー時のアメリカでの評価はその音楽性云々以前にまずヌーノのプレイに新時代のギターヒーローの誕生を確信し、彼のそれからの活躍に期待するものでした。ギタリストからはスティーヴ・ヴァイやレブ・ビーチがその才能を絶賛しているし、近年ではトム・モレロも影響を受けたギタリストとしてその名を挙げています。ベーシストのパットに至っては、彼がEXTREMEに加入した時「プリンスみたいなパフォーマンスをするヴォーカリストと、将来間違いなくギターヒーローになる男がいるバンドに引き抜かれた」と周りの人に言ってたらしい。
EXTREME解散直後のMUSIC LIFE誌でヌーノの初ソロ作についての長いインタビューが載っていました。その内容はかなり衝撃的なもので、そこで彼は「EXTREMEの楽曲は殆ど全て僕が作ったものだ。メロディーやベースライン、ドラム、さらにスタジオでのミックスに関わる作業さえも自分一人でやった。ただ歌詞は、そこだけはゲイリーの領域だった。他のメンバーは僕の考えたアイディア以外に、何もインプットももたらさなかった。5枚目のアルバムを作るためにみんなで集まったとき、僕が出したアイディア(結果的にソロ用の素材)をみんなは拒否した。でもみんなはアイディアを出さない。こんなのバンドじゃない!」…など正直にバンドの内情、何故ソロに転向したのか、などを告白してます。長年バンドをやってれば色んな問題が起こるのは解るけど、彼らの場合バンドそのものが機能してなかったんですね。彼らはビッグになり損ねたバンドであり、本当はもっと成功したはずだった、というヌーノの無念さを考えると今後の彼の更なる活躍を期待したいところです。もちろん理想的なのはゲイリー、ヌーノ、パット、マイクによるEXTREMEの再結成ですけど。
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