この曲を聴け! 

TODAY IS THE DAY
GEORGE ★★ (2003-09-30 23:22:00)
私は「IN THE~」「SADNESS~」しか聴いたことがないうえ、バンドのバックボーンにも詳しくありませんが、この2作をふまえた個人的感想を書きます。
この激情はいったいどこに向けられたものなのだろうか。
決して聴き手に向けられたものではないように感じる。
かといって自分自身にも向いてはいない。
憎悪・憤怒・悲哀・救済がないまぜになった混沌としか形容できない音が行き場を求めて蠢いている。
どこにも向かわないが故に音に触れた途端にこの混沌に飲み込まれてしまう。
混沌ではあるが狂気ではなくいたって冷静な印象をうける。
だから聴き手の精神衛生上よけいに性質が悪い。
しかし混沌に飲み込まれ臨界点を超えると何故か心が浄化されている自分に気づく。
スティーブ・オースチンが何を目指して創作しているのか私にはおそらく一生わからないだろう。
それでも私はこの音を聴く。
なんかガラにもないこと書いてしまいました。
こんなキャラクターじゃないのに。
いや、しかしこの音って響くんですよ。
どこに響くかよくわからないんですけどね。
歌詞もわからないのに音だけでここまでいろいろな感情を呼び起こすバンドってすごいな、と単純に感銘を受けた次第であります。

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