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SON OF A BITCH
HIGASHI ★★ (2003-10-19 23:59:00)
≪わかった気になるSON OF A BITCHの歴史≫
まずこのバンドのメンバーを紹介するとVoテッド・ブレット(元THUNDERHEAD) Gグラハム・オリバー(元SAXON)とヘイデイ・コンウェイ(元SARACEN) Bスティーブ・ドーソン(元SAXON) Dピート・ギル(元SAXON)と言うメンバーで結成された。ご覧の通り3/5までがSAXONのオリジナルメンバーで占められている。
ただしこの3人は同時にSAXONを脱退したのではなく、それぞれ脱退した時期は異なっている。最初に脱退したピート・ギルはMOTORHEADに加入していたし、次に脱退したスティーブ・ドーソンはUSIを結成していた。そして最後に脱退したグラハム・オリバーが先に脱退していた2人に声をかけてこのバンドが結成される事になる。
で、問題はこのバンド名なのである。実はこのバンド名はSAXONがプロデビューする前のバンド名であり、言わばSAXONの源流は自分達である!という明らかにSAXON側を挑発するような行為なのである。おそらく最後に脱退したグラハム・オリバーとSAXON側はかなりモメての脱退劇であったのだろう。SAXON側は彼をクビにした、っと言っている事からの推察であるが、感情的になったグラハムが自分こそがSAXONのサウンドの核である、との自負の元に元のメンバーに声をかけてこのバンド名を名乗り俺達こそ本当のSAXONだ、と主張する事になったのだろう。だからこそSAXONの前身のバンド名を名乗った。数的にはオリジナルメンバーで言うと2対3な訳だから、分からないでもない。
所謂偽SAXONの始まりである。
しかしSAXONというバンドはWHITESNAKEと同じく、そこにVoのカリスマ性があってこそ存在価値のあるバンドなのである。いくらカバデール以外の全員が集まってもファンはそのバンドをWHITESNAKEと認知しないのと一緒で、いくら数的にオリジナルメンバーが多くてもファンはそのバンドをSAXONだとは思わないのである。
結局、このバンドは96年に“VICTIM YOU"を残し消滅。その後Voに元SHYのジョン・ワーディーを迎え、OLIVER/DAWSON SAXONとして現在に至っている。
ただし最近のSAXONのホームページによると、SAXON側は裁判に勝利し、今後元メンバー達がバンド名の一部でもSAXONと名乗ってはいけない、となっているので、このバンドも将来的には改名することになるだろう。
以上がおおまかなこのバンドの成り立ちと変遷なのだが、ファンの立場からすると、こういった揉め事を見るのはあまりいい気がしない。できれば見たくなかった騒動なんだけど、元のメンバー達には感情的なシコリは僕は正直持っていない。
彼らが初期段階で活躍したのは紛れもない事実だし、その頃がバンドの最盛期であったのも事実だ。彼らの関わった曲のほとんどは大好きなのもこれまた事実。
だからこそこういった形ではなく、SAXONとは別の次元で活躍して欲しかったな。
実は僕は“VICTIM YOU"は未聴だ。この騒動が収まってから改めて聴こうと思っている。SAXONの初期を支えてくれた元メンバー達に敬意を込めて・・・

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