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EL DORADO / 1999 BLACK LIST [本家極悪集大成盤] / 聖飢魔II
IMOGAN ★★★ (2002-11-17 22:58:00)
聖飢魔IIがそのバンド活動の締めくくりとして最後に演奏をした曲。
もともとはアマチュア時代の聖飢魔II・解散時期にデーモンがルークと組んだバンド「紫馬肥」のレパートリー。
つまりクレジットにある「紫馬肥」はルークのペンネーム。
で、曲名も最初は"EL・DO・RA・DO"だったのだけれど、スペイン公演をきっかけに、スペイン語に忠実な表記になって、"EL-DORADO"になった。
まずは1986年、第3大教典に収録されたEmヴァージョン。ギターソロはエースが担当。
これは軽すぎた。
で、その翌1987年ルークのバンド参加と共に録りなおして発表されたシングル・Dmヴァージョン。ギターソロは再びエースが担当。このシングル・ヴァージョンは"愛と虐殺の日々"で聴くことができる。
これは遅すぎた。
で、1989年に極悪集大成盤"WORST"にて、さらに詩を一部変更し、テンポも変えてkey.を大胆に導入した(この辺はマツザキさまの貢献・大であろうと想像する)Cmヴァージョンを発表。ここではじめて、ルーク篁がギターソロを披露する。
これは明るすぎた。
1999年、極悪集大成盤"1999 BLACK LIST"収録にあたり、4度の録音がなされる。ここではじめてスタジオテイクも"EL-DORADO"と表記される。テンポや基本的なアレンジは"WORST"ヴァージョンを踏襲しつつも、音の高さをシングルのDmに戻し、歌詩もオリジナルのモノに戻った。ソロはWORST盤と同じくルーク。
んでもってさらにVCでも見られた前フリを曲の冒頭にもってきて、2度目のサビもライヴと同じリピート演奏となった。最後の最後で、ここまでヤるとは...完璧な仕上がりです。
これは泣きに泣いた。
個人的にはこの2度目のサビのリピートにおける、ルークによるバッキングがとてもスキである。
スタジオ録音盤がこのように4テイク残されているだけでなく、ライヴヴァージョンも音源化されて数多く残されている曲である。
まずは、VCヴァージョン。
シングルの際のプロモーション・ヴィデオがシングルの音源と異なり、ライヴ音源をVC化している。
当然、ルークを加えての演奏であるけれど、エースのソロのみ差し替えとなっている。
次に出たのは"WORST"プロモーション・ツアー時のライヴ・ヴィデオ"B.D.10 武道館 THE WORST BLACK MASS TOUR"。
"WORST"アレンジがライヴ・ヴァージョンになってると考えてもらってよい。ただしデーモンは歌詞を間違えてる(即興で作ってる?)。
で、すごいのが次の"実録!欧州非常事態宣言"。
1991年に行なったロンドンとスペインでのライヴを収録した作品で、"EL-DORADO"はスペインのライヴから。2日間の映像が入り混じり、詩も日本語とスペイン語が混じる。正確にはサビとその他一部分がスペイン語。アレンジは"1999 BLACK LIST"と同じDmの速いテンポなのだけれど、ここではエースがギターソロを弾いている。ここではじめて"EL-DORADO"と曲名表記されるようになる。
で、最後は解散ミサを商品化したCD及びヴィデオ。
アレンジは当然"1999 BLACK LIST"に準じてる。
残念なのはデーモンが詩を間違えてるコト。
ちなみに映像が2パターンあって、ライヴの模様を商品化したものに収録されてるヴァージョンと、ファイナルツアー及びミサの裏側を追ったドキュメント・ビデオ「BACK STAGE OF 聖飢魔II -ウラビデオ」収録ヴァージョンである。9枚組DVDでは両方見れる。
このテイク、映像に関しては「BACK STAGE ~ 」ヴァージョンがスキ。
ダラダラと書いたけど、「聖飢魔II・不動のメインイベンター」(デーモン 談)との呼び名が実にふさわしい、素晴らしい1曲です。
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