この曲を聴け! 

WHIPLASH
マンホール ★★ (2004-07-04 12:39:00)
スラッシュメタルの中では有名・重要なバンドなので登録されていなかったのが不思議ですが、ヘッドバンガーのヘッドバンガー達によるヘッドバンガーのためのバンドとでも言いましょうか、ともかく今更言うまでも無く最高のバンドです ! ! ! ! ! ! !
今回ばかりは少しまじめに語ります。
アメリカはニュージャージー州出身のスラッシュメタルバンド、WHIPLASHは84年、元JACKHAMMERのTONY PORTARO氏を中心に結成。
その年に2本のデモテープを作成、翌85年更にもう1本デモテープを録音し、それらを足掛かりにアルバムデビュー。
彼らのサウンドはこれ以上はあり得ないほどに非常にカッコ良く、どこまでもパワフル。
DAVE LOMBARDO氏脱退時にSLAYERに引き抜かれたドラマーTONY J SCAGLIONE氏 (PORTARO氏に同じく元JACKHAMMER) をはじめ演奏も大変に高レベルです。
85年にリリースされたやたらとカッコイイファーストアルバム「POWER AND PAIN」はまさに完璧なスラッシュメタルアルバム。
とにかくスラッシュメタルの命とも言えるリフや疾走感が最高に、徹底的にカッコイイ傑作です。
発表当時のメンバーは3人のTONY、TONY PORTARO氏、TONY BONO氏、TONY J SCAGLIONE氏によるトリオ。
このラインナップでのメンバーはそれぞれがそれぞれ凄腕なものの、中でもTONY J SCAGLIONE氏のパワフルなドラムスは圧巻。
首を振ること必至です。
また、それに続く、死ぬほどカッコイイセカンド「TICKET TO MAYHEM 」も1stとあわせてやはりヘヴィメタルファン必聴の名作。
路線はファーストとまったく同じものの、ドラムにメンバーチェンジがあって、TONY J SCAGLIONE氏がSLAYER加入の為脱退、JOE CANGELOSI氏にチェンジ 。
前任者のTONY J SCAGLIONE氏が本当に超が付くほどのバカテクだっただけに、さすがに彼と比べたらパワーは落ちるものの、スピード感は抜群で彼も実に素晴らしいドラマーでした(彼は後にMASSACRE、KREATORに加入)。
さらに、89年にはサード「INSULT TO INJURY」をリリース。
この作品もスラッシュ史上に残る名盤。
こうして書いているとすべての作品ががすべて名盤に見えますが、これは嘘でも大げさでもなく本当で、活動停止前の彼らは常に驚くほどハイクオリティーなアルバムを作り続けていました。
中でもこの名盤3rdを彼らの最高傑作に上げる人も多いです。
この時もメンバーチェンジがあり、ヴォーカルを兼任していたTONY PORTARO氏がギターに専念、専任ヴォーカリストとしてGLENN HANSEN氏が加入、バンドは4人編成になっていました。
そのことが功を奏し、決してスピードだけに終わらない、格段に洗練された傑作になっています。
しかし、この作品を最後にしばらく活動を停止。
しばらく音沙汰が無かった後、約6年のインターヴァルを置いて、なんとパワードラマーTONY J SCAGLIONE氏がバンドに復帰、新たなメンバーを加えた5人編成となり、96年に「CULT OF ONE」で復活、97年に「SIT STAND KNEEL PREY」それぞれリリース。
あのバカテクドラマーTONY氏が復活ということで初期のファンからも大いに期待された作品・・・・・・なのですが、しかし、ミドルテンポの曲中心に路線を大きく変更したこの2枚は彼らならではの勢いを欠いており、全く不発に終わりました。
でも、初めてこのバンドの音を聴く方にはお薦めできませんし、あくまでもそれなりにですが、個人的に「CULT OF ONE」はそれほど嫌いではないです。
もっとも、復活は嬉しかったものの、サウンドは随分と変わってしまったなとも思ったりはしましたが・・・。
ところが、98年には何と ! ベーシストのTONY BONO氏が復帰、再びファーストと同じメンバーでのトリオ編成に戻り、「THRASHBACK」をリリース。
オリジナルメンバーということで今度こそはと期待されたこの作品、期待通り・・・というか期待をも軽く上回るまさにパーフェクトなアルバム ! ! !
路線も彼ら以外には絶対不可能な、実にパワフルなスラッシュメタルサウンドで、古くからのファンからも大絶賛されました。
「THRASHBACK」があまりにも凄い作品なだけに、その後の活動も期待されていたのは至極当然。
しかし、この素晴らしい名作を発表した次の99年、何と、バンドが再びの解散・・・・。
カッコイイバンドは数あれど、ここまで凄まじくカッコ良い音を出すバンドはもの凄く稀少ですし、個人的にも大好きなバンドであるだけに非常に惜しいです。
前にも一度解散があったとはいえ、これほど解散が残念なバンドもホント・・・無いですね。
さらに悲しいことに02年にTONY BONO氏が38歳の若さで死去。
TONY PORTARO氏も解散後、音楽業界からは引退。
現在はコンピューター・ネットワークシステムの技術者として働いているそう。
再結成は非常に難しくなっています・・・。
しかし、再結成が不可能なら、今でこそ再評価して欲しいアーティストでもあります。
もし、初めてこのバンドを聴こうと思うのなら、初期の3作品「POWER AND PAIN」、「TICKET TO MAYHEM 」、「INSULT TO INJURY」のいずれか、あるいは再結成後の名作「THRAHBACK」から聴いてみるのが良いと思います。
「MESSAGES IN BLOOD」というタイトルで、デモやライヴを編集したアルバムもリリースされています。
う~ん、それにしても、ここまで殺人的にカッコイイスラッシュメタルのバンド、今となってはいませんね~。
スラッシュメタルフリークにとっては必聴、というより、絶対に避けては通れないバンドです。
もし、音源を見つけたなら迷わず絶対ゲット ! ! !
ただし、同名のバンドがいくつかあるので注意。
長々と書いてしまいましたが、とにかく聴いたら最後、あとはWHIPLASH(鞭打ち)まで首を振るのみということです !

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