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Metal Rider'98 / Paragraph 3 - Museum / SABER TIGER
ゴリャートキン ★★★ (2008-05-30 17:27:45)
元々はSABER TIGERが結成されてすぐに作られた曲を、98年に歌詞を書き変えて再録音したもの。
MOTORHEADの「Ace of Spades」に負けない曲を作ろう!という意図で書かれた。
オリジナルの歌詞は、内容以前に英語力の壁(とくに語彙)に足をすくわれている。
まあ慣れてしまえば平気だし、愛着も湧くし、「作詞し直し」という手段も基本的には禁じ手だと思うし、オリジナルに思い入れのある古参ファンには最大限の敬意を払うが、
しかしこれだけの名曲がそれにふさわしい歌詞を持って蘇ったことは喜んでもバチはあたるまいと思う。
楽曲としては、バンドの意図通り、「Ace~」に負けない曲となったと俺は信じている。
SABERは3ピースでスタートしてもいるし、バンドのルーツとしてMOTORHEADがあるという事実は、SABERを考える上で重要な鍵になると思う。
ギターソロでのヘヴィ&ブルージーな雰囲気などはまさに示唆的だ。
また、別の見方をすると、この曲の父親は「Ace~」であり、母親はRIOTの「Warrior」に思える。
ロックンロールをベースに、HMのアグレッションと叙情的かつブルージーなメロディを加味した音楽・・・ここからSABER TIGERがスタートしたのだった。
オリジナルの歌詞はやたらアグレッシブだったが、下山武徳の書き直した歌詞は、攻撃性に加えてある種の冷笑/覚悟/諦観/叛意といったものを曲に添えた。
曲のアレンジ自体は変わっていないが、野太く吠えるベースを中心に、やたらヘヴィかつブルージーになっている。
うねり狂いながらブルージーな泣きを発散するギターソロはとにかく素晴らしい。
正統派HMの疾走曲として、理想型の一つ。
また、バイクの排気音から始まる三大名曲の一つ。
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