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Blue Murder / BLUE MURDER
酒とバラの日々 ★★ (2004-11-12 18:34:00)
重厚な正統派ブリティッシュ・ヘヴィメタルの傑作。
4年の歳月を経てリリースされたセカンド・アルバムでは音楽性がアメリカナイズされて、かなり拡散してしまった感があるけど、
本作では様式美というか(レインボー、インギーのそれとは違うけど)、統一された世界観があると思う。
ジョン・サイクスも縦横無尽に弾きまくっているし、やっぱりサイクスにはこの音楽性が一番あっているんじゃないでしょうか?
「RIOT」「BILLY」「SEX CHILD」などは屈指の名曲。「BLACK HEARTED WOMAN」はサイクスが弾いた最後の正統派ヘヴィメタルでしょうか。
「OUT OF LOVE」の叙情性、「JELLY ROLL」のポップなユニークさも良い。
サイクスのヴォーカルも良い。デイヴィッド・カヴァーデイルの声質とはまったく違うが、非常にソウルフルで伸びやかなヴォーカルを展開していて、とても魅力的。
「サーペンス・アルバス」と本作がジョン・サイクスのベストといえるのでは。

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