この曲を聴け! 

ケテルビー (album version) / ヌイグルマー / 特撮
まーしゃる ★★ (2008-01-13 15:01:32)
この曲の歌詞は個人的には分かりやすい部類に入ります。
猫と戯れたい人が猫だと思って拾えばパンで、しかも一斤もあって多すぎるという「しかも一斤、まだ、まだ一斤もあるじゃないか」の嘆きは、「希望」と思っていたものが実は「絶望」で、それがこの先ずっと続く途方もなく大きなものであると気付いた時の絶望感の表れのように一見見えます。
が、猫など興味のない飢えに苦しんでいる人からすれば、パンを一斤も持っているなんてことは大きな「希望」であって、「何言ってるんだ。まだ一斤もあるじゃないか。羨ましい」という気持ちになる状況でもあります。
つまり「最悪だ」と思っている状況が見方を変えれば物凄く羨むべき状況かもしれず、また「幸せになれる」と思っていることが実はとてつもない不幸の始まりかもしれない、ってことではないかと私は考えます。歌詞の最後にもこれは述べられていますし。
曲のサウンドはあまり好きではありませんが、歌詞はやはり素晴らしい。筋少の新譜にもこんな歌詞の曲、欲しかったなぁ…。
→同意