この曲を聴け! 

Blue Murder / BLUE MURDER
はっちゃん ★★ (2009-04-28 17:30:00)
間違いなく名盤でしょう。2ndと較べると跳ねたファンク・ビートがプッシュされた
楽曲が並ぶのが印象的です。WHITESNAKEでもZEPもどきナンバーを披露していましたが
ここではSTILL OF THE NIGHTほど露骨ではないもののZEPからインスパイアされたと
思しきファンクチューンが冒頭から炸裂します。
Billyなんかはサイクスにしか書けない曲だと思うし、JELLY ROLLもスタジオで即興で
作ったとは思えないほどの佳曲です。軒並み曲のクオリティはハンパじやありません。
しかし、特筆すべきは彼の歌唱力!!こんなに歌えるとは!
本人はフィル・ライノットを意識したと話していたが、フェイクの入れ方等から
推し測るに、デヴィッド・カヴァデイルをとおしたR&Bの影響がチラホラ。
前述のファンクといい、ブラックミュージックのフレーバーをここまでちりばめたのは
サイクス作品ではこのアルバムだけ。
あえて文句をつけるなら、サウンドプロダクションが良くない!
ボブ・ロックのプロデュースはメタリカの時とは打って変わって、各パートの
セパレーションが悪く、音圧はあるが音が団子状態。
あと、サイクスのギターソロ。LIZZY時代はリアPUでエッジの立ったトーンを
聴かせてくれていたが、WS時代から引き続きフロントPUでカドの取れた甘いトーンで
ブリブリに弾きまくるものだから、ソロのラインが今まで以上に解かりにくい。
以上のことを差し引いても名盤の栄誉はいささかも揺るがないんだけどね。

→同意