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Led Zeppelin Ⅲ / LED ZEPPELIN

エガラー ★★ (2010-07-29 22:26:00)
LED ZEPPELINといえばハードロック史上どころか、ロック史上でも欠かせない存在でもある。そんなZEP史上最大の賛否両論作といわれているのが70年リリースの「Ⅲ」である。ただチャートでは米英共に1位を記録したが、ないよう面では散々だったらしい。そもそも初期のZEPのサウンドというとハードでヘヴィなロックサウンドを思い浮かべるものが多いが、本作はその期待を裏切るかのようにアコースティックなソフトロックナンバーが目立ち、当時のファンから反感を買ったのであった。とはいっても彼ららしいハードロックナンバーが全くなかったわけではない。オープニングの(1)はシンプルながらZEPらしいハードロックナンバーで、一応この曲は名曲のひとつのようで、恐らく本作の中では最も人気のあるナンバーだと思われ、個人的にも決して悪くない曲だと思う。そしてもうひとつがカントリー風のロックナンバーの(3)で矢張りこれもシンプルながらZEPらしい要素もあり、聴き応えに関しても問題はない。ただそれ以外はZEP(当時)らしい要素が弱いナンバーが目立ってしまってることは否めないが、個人的にはそれほど悪くはないと思う。その中で印象的だったのが、ブルージーなソフトロックナンバーの(4)で、聴けば聴くほど奥深さを感じるような曲で、これも名曲のひとつのようだ。矢張り全体的には極上とは言いがたい印象もあり、賛否両論となって当然かもしれないが、個人的に言えば、思ったほど悪くはなかったので駄作的な印象はなく、逆に奥深さを感じる面がある。まぁ個人的には本作よりも、もうひとつの賛否両論作の5thの「聖なる館」の方が凄くうんざりしたので、乱暴な言い方をすれば「内容的には「聖なる館」よりも「Ⅲ」の方が全然マシ!」(暴言だな・・)といった感じだ。だから本作は駄作というにはあまりにも酷評的だと思うし、とりあえずは本作を聴くべきだと思うし、良いか悪いかは聴く者の好みなので、是非渡来してほしいと思う。でも期待しない方がいいかもしれない。
評価75p(全体的にまぁまぁかな?)