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Angels Cry / ANGRA
29 ★★ (2002-03-16 03:30:00)
アンドレ・マトスがVIPER時代から暖めていたクラシック音楽とHMの融合を恐るべき完成度で具現化した奇跡的な1枚。イントロに続く悶絶モノのキラーチューン“Carry On"に誰もがノックアウトされたでしょう。
ネオクラシカルではなく、あくまでも古典的クラシック音楽と現代的HMを結びつけた点が画期的でした。モチーフとしてかなり有名な曲(パガニーニの「「24のカプリース」だったり、ヴィバルディの四季「冬」だったり)の有名なフレーズを大胆にアレンジして取り込んでいるあたり、確信犯的ではあるけど、それがHM的なカタルシスに昇華出来ている点が賞賛に値すると思います。t
祖国ブラジルの民族的なリズムを取り入れたり、ケイト・ブッシュのカバーをしたりと楽曲のバラエティも豊富ですが、不思議と散漫な印象は無く、アルバム1枚しっかりと芯が通っているように感じますね。
アンドレの裏返る歌唱法が気になる人多いようですが、個人的には全然気になりません。ありきたりな一本調子のハイトーンでなく、線は細いながら女性的で繊細なその歌唱はバンドの個性の一つであり、好感持てました。
歴史的な名盤。一家に1枚は必ず!!

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