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The Divine Wings of Tragedy / SYMPHONY X
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-10-03 18:26:00)
SYMPHONY Xは『TWILIGHT IN OLYMPUS』→『V』→『これ』という順番に聴いて来ました。
『TWILIGHT IN OLYMPUS』を聴いた時はHMの世界に入りたての頃だったので、正直「はっ?」という感じで全く良さが分からず、すぐに売ってしまった記憶があります。確かにカッコいいとは思いましたが、メロディーの良さが分からす、複雑な構成の楽曲も、その時はただただ冗長に聴こえてしまいました。例えるなら相撲の世界に入りたての1年目の新人が、いきなり横綱と対戦させられて勝負にならない、というような状況でしょうか(きびし~)。
それから4年後ぐらいに『V』を聴きましたが、やはり年月が経つと新人だった若者も力をつけ、色々な技を覚え、ようやく幕内へ昇進し活躍できるようになりました。このアルバムのアレンジや技巧が決して意味の無いものではなく、その一つ一つが必要とされているものだと気付きました。
そしてこの『THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY』。ようやく僕の耳が彼らのやっていることに追いついた気がします。全ての曲が魅力的です。収録時間も結構長いですが、そんなことは微塵たりとも感じさせない構成や説得力、そしてドラマティック度はハンパじゃないです。確かにこのバンドの音は聴く者にかなりの音楽的経験を強いるのかもしれませんが、それが分かるようになるとどんどんその魅力に取り付かれて、思考のツボをマシンガンで滅多打ちにされるような快感を味わうことが出来ます。その中でもこの『THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY』は彼らの作品の中でも最高峰に位置する大傑作だと思います。「Of Sins And Shadows」「Out Of The Ashes」などのコンパクトな曲も、良くぞここまで詰め込んだと思わせる曲展開が楽しめますし、20分を超えるタイトル曲も文句なしに傑作でしょう。SYMPHONY Xここにアリといった面目躍如の一曲です!!!。そして・・・、そして最後の「Candlelight Fantasia」!!!。来た!。上の皆さんも仰るとおりこれは恐ろしい程美しいバラードです。死ぬときにかけて欲しいという方の気持ちもわかる気がします。マイケル・ピネーラのピアノの美しさと、地味に後ろの方で動き回るロメオのギターが素晴らしい!!!。もちろんラッセル氏のヴォーカル・パフォーマンスも極上です。
というわけで、必聴盤です。ジャケットのお姉さんも綺麗です。
因みに、あの頃売ってしまった『TWILIGHT IN OLYMPUS』も今は買い直しました(笑)。

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