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The Divine Wings of Tragedy / SYMPHONY X
王子おズボン ★★ (2009-03-15 18:43:00)
超テクニカル集団の3rd。相変わらずミステリアスなムードがアルバム全体を
覆っているが、内容も1st、2ndと比べ格段に飛躍したものになっており、
SYMPHONY Xサウンドは本作で確立されたと言っていいだろう。
曲も疾走曲を始め、20分の大作、バラードと盛りだくさんだが散漫な印象は
全くなく、SYMPHONY Xの魅力がすべてこのアルバムに表現されている。
疾走曲ではアグレッシヴに、大作やバラードではプログレッシヴかつ
ドラマティックに、そしてこれらに加わるネオクラシカルなテイスト。
このバンドは本当に一言で形容するのが難しい。
演奏面ではマイケル・ロメオの超絶プレイはもちろんだが、マイケル・ピネーラの
華麗なキーボード・プレイが素晴らしい。これらを支えるリズム隊も強力。
ヴォーカルのラッセル・アレンは曲によって緩急を使い分けており、
特にバラードでの歌唱が光る。
本作以降も高品質な作品をリリースしているが、メロディの充実度から言えば
この3rdに勝る作品は無い。
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