この曲を聴け! 

Legendary Tales / RHAPSODY / RHAPSODY
たまじゃ ★★ (2010-04-12 15:06:00)
ヤングギター誌のレビューが「凄い!!!!!!!!!!!!!!!」で締められていた、
イタリアの超新星バンドのデビューアルバム。
音楽的にはメロパワ・メロスピの括りに入るのだろうが、決定的に違う点はリズム。
他のバンドがスネアを裏打ちで疾走感を演出しているのに対して、
Rhapsodyはスネアを表に入れています。
ツーバスの量は大差ないので、疾走感とならずに重量感として表れているように感じました。
純然たるメロスピ系疾走曲が好きな人は、ひょっとしたら違和感を覚えるかもしれません。
そして、もうひとつ重要な点は「あくまでヘヴィメタルバンドである」ということです。
このテのバンドで多くみられるのが、「メタルとシンフォニック要素の逆転現象」です。
バンドとして根幹を成しているものがシンフォニック要素で、
メタル由来の攻撃性やパワーというものを味付けに使っているバンドが、実は結構多いのです。
Rhapsodyは聴いてもらえるとわかるが、あくまでもヘヴィメタルバンド。
リフがガンガン刻まれるし、リズム隊はパワフルにボトムを支えています。
シンセ類の音はイントロや間奏ではゴージャスですが、歌のパートでは実は控えめ。
実際に何曲かバンドでコピーしたが、歌に入るとシンセなくても曲は普通に成立しました。
ここら辺は「Manowarのコピーバンド」からスタートしたのも影響していると思います。
ヴォーカルのファビネはハイトーンだが、軟弱さ皆無のパワフルシンガー。
インタビューで「ラテンの血が流れているからファルセットは使わない」と、
意味不明の理論を掲げていましたがw、その発言も納得してしまう歌声です。
エポックメイキングとは「ある分野において新時代を切り開くほど意義のあること」
という意味を持つそうですが、まさしくRhapsodyのデビューアルバムがそれでした。
これ以降、このRhapsodyの様式を受け継ぐバンドが数多く表れます。
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