この曲を聴け! 

Fishing for Luckies / THE WILDHEARTS
makokun ★★ (2007-02-16 03:47:00)
歴史的名盤。
メタリックでスラッシーなのにポップで格式美な「INGLORIOUS」からはじまり、
ヤク中だったころの体験を反映させた「SICK OF DRUGS」へとハイテンポなナンバー。
そして、まるでバカにしたようなPV(ランプが赤緑黄に点滅するだけ)だけど
曲はめちゃくちゃキャッチーで綺麗な「RED LIGHT-GREEN LIGHT」が流れ出す!!
しかし、まだまだ。こんなことでは終わらない!
8分を越えるのにまるで飽きさせない「SCHITZOPHONIC」。
その曲名が指し示すよう、ワイハの音楽は分裂していくのだ。
ジャンルという垣根を跳び越えワイハは分裂していくのだ!
「SOUL SEARCHING ON THE PLANET EARTH」で疾走ナンバーを披露したかと思えば、
「DO THE CHANNEL BOP」では一転してビートルズ系列のポップさをかいま見せ、
再び「MOOD SWINGS & ROUNDABOUTS」「IN LIKE FLYNN」では激烈な一面を見せる!
さらにワイハは疾走する!!
11分もの大曲でありながら、まるで飽きさせない「SKY BABIES」は素晴らしく、
俺は「あの目を見てごらん(LOOK INTO THOSE EYES)」と言いたくなる。
あの「SKY BABIES」たちの目を俺は見る。この曲のなかに見いだすのだ!
やがて訪れる1分33秒の静寂。
「NITE SONGS」は夜の歌だ。ベッドのなかで横たわっているような、
羊水に浸かっているような心地よい1分33秒。なんて素敵な時間だろう!
ジンジャーは歌う。「NOTHING COULD BE THIS GOOD」。まったく!!!
ナンバーは続く。
はっきり言ってしまうおう。たぶんに主観も含んでいるが、
「WEEKEND」は死ぬ前に聴いておくべき一曲だ。月曜日が迫ってくる前に、
世界が灰色になってしまう前に、あなたは聴いておくべきである!
続く「29×THE PAIN」を聴けば、あなたは、貴様は、感極まって涙が出るだろう。
ジンジャーが29歳の時に書いたリリックに登場する数多のミュージシャンたち、
俺は彼らに思いをはせながら思う! 俺はCJもカート・コヴァーンも恋しい!!
そして世界中にある音楽に思いを馳せよう!!
先人たちが紡いだ素晴らしき楽曲たちに思いを馳せよう!!!
これほど素敵なナンバーがかつてあっただろうか!!
まったく美しい曲たち。彼は「BEAUTEIFUL ME.BEAUTIFUL YOU」と歌うが、
それは違う。美しいのは「BEAUTIFUL YOU」なのだ。そして爆弾が落ちる!
「CAFFEINE BOMB」!! 2分40秒の疾走。やがて訪れる心地よい静寂。
俺はこのアルバムが好きすぎる……。
ほかの方も言及されてますが
「Don't be happy ~」から「fishing fo more~」までの
ジンジャーのソングライティングは神がかってます。
文句なしの名盤です。
この1枚に出会えたことを神様に感謝したいくらい。
追伸
でも、素面で言うならば、
ゴリゴリのスラッシュメタル好きには受け入れられないかも。
ワイハを否定する気持ちもわかります。
つまり、ダメな人にはダメだけど、
好きな人にはやばいくらい名盤になる1枚。
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