この曲を聴け!
Painkiller / JUDAS PRIEST
m.c.A.K. ★★ (2002-12-06 11:45:00)
書き込み2回目。今度はちょっと真面目バージョン。
時代背景は正にYOSIさんが述べている通りなので、「PAINKILLER」が発表された'90年近辺、'88~'91年に発表されたHMの代表作に注目し当時を振り返ってみたいと思います。
MEGADETH:「SO FAR、SO GOOD...SO WHAT!」('88)、「RUST IN PEACE」('90)
METALLICA:「...AND JUSTICE FOR ALL」('88)、「METALLICA」('91)
SLAYER:「SOUTH OF HEAVEN」('88)、「SEASONS IN THE ABYSS」('90)
METAL CHURCH:「BLESSING IN DISGUISE」('89)、「THE HUMAN FACTOR」('91)
HELLOWEEN:「KEEPER OF~PART2」('88)、「PINK BUBBLUS GO APE」('91)
PANTERA:「COWBOYS FROM HELL」('90)
RIOT:「THUNDERSTEEL」('88)、「THE PRIVILEGE OF POWER」('91)
...と挙げるとキリが無いんですが、ここからおおよその流れが見えてきます。
つまり、スラッシュ(またはそれ寄り)の音楽形態が特徴だったバンドは、スピード・アグレッションを若干落しつつメロディを持ち込みはじめており、逆に正統派の(←余り好きな言葉ではないんですが分かり易いので)HR/HMバンドはスピーディで攻撃的な面を増幅させ、共により多くのリスナーにアピールをしていた時代が見えてきます。この頃にメロディック/パワーメタルの概念が誕生したように思います。
そこにHMの本丸PRIESTがあの「PAINKILLER」を持ってきたので、余計に注目されたのですね。
確かにここでコケていたらPRIESTは永遠に立ち上がれなかった可能性は大です。ベテラン勢が売上・音楽の方向性共に悩み苦しんでいた時でしたから。そんな折PRIESTは意識的か否かは別として見事に時代に呼応した作品を世に出し、眠れるHM戦士をも呼び起こす事にもなったのです。
そしてこの隆盛こそがROB脱退事件の導火線になったのでは、と私は思うのです。
→同意