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The X Factor / IRON MAIDEN
メタラァ ★★ (2004-10-13 16:47:00)
「ROCK IN RIO」を聴けば余計に実感できるけど、「SIGN OF THE CROSS」はドラマティックな名曲です。「MAN ON THE EDGE」も勢いのある曲で良い。「THE EDGE OF THE DARKNESS」も非常にメイデンらしくて素晴らしい。
他にも俺が曲レヴューしているものは当然格好良いと思ってる曲だ。
しかし、やっぱりブレイズのヴォーカルは残念でならない。
ちなみに俺は次作「VIRTUAL ELEVEN」は好きだったりする。そちらではブレイズも悪くないと思ってる。でも、本作でのブレイズは酷いと思うぞ。音痴です。次作でも音痴な部分はあるけど、本作ではもっともっと音痴です。それに声質もメイデンに合ってない。「ザサイノヴァクロ~ス」と歌うはずが殆どパ行に聴こえ「パパイノパクロ~」と聴こえる、と言ったら言い過ぎだけど、イメージとしてはそんな感じ。"上手く"歌えてる部分も捜せばあるんだろうけど、大抵は残念な結果。("上手く"っていうのは勿論音程だけに限らない)
曲の方も、出来は良いにしてもちょっと暗い。もっと勢いのあるアルバムにしてブレイズのアグレッシヴな声を引き出せば良かったものを、なんでここまで暗くてプログレ的なアプローチを濃くしたのか…?
それに、これは「VIRTUAL ELEVEN」にも言えるんだけど、なんでブレイズ在籍時のギター・サウンドは勢いが足りない音作りなんだろう?プログレ的アプローチ?生々しいドラム・サウンドは結構好きだけど。
初回限定盤の2枚目の曲は、デイヴ・マーレイの曲とかもあってなかなか良い曲が入ってる。でも、そのデイヴ作曲の「JUSTICE OF THE PEACE」でのブレイズの歌唱はメイデン在籍時の歌唱では最も醜いのではないか、と思えるくらいの歌唱。折角勢いがあって格好良い曲なのに…。
曲は格好良いですよ!
とにかく、アルバム1枚通して聴くのは結構骨の折れる作業です。(作業って言い方は良くないな)
でも、良い曲は入ってんだよなぁ。だから本当は聴いて欲しい。けど、この歌は…。ブレイズの歌が大丈夫だって言う人には勧められるけど…。

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