この曲を聴け! 

Fear of the Dark / IRON MAIDEN
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-09-23 20:08:00)
いい曲と駄曲があまりにもはっきりしているため、評判の悪い前作よりも更に焦点が定まっていない感のあるアルバムですが、タイトル曲などの掛け値なしの名曲も存在します。
初っ端の「Be Quick Or Be Dead」から6曲目の「Wasting Love」までは完璧です。しかしここからだ、ここからの中盤がいけない!!!。あまり捨て曲を書かないメイデンですが、「終わりなき逃亡」から「Weekend Warrior」までは、はっきり言いましょう、面白くないです。「Judas Be My Guide」は多少救われる気がしますが、取り立てて言う程の曲でもないと思います。でもこの駄曲連発を乗り越えれば感動のタイトル曲が待っているから、苦しくても乗り切ろう(笑)。
良い曲は非常に良いです。「Afreid To Shoot Strangers」は壮大なメロディーが駆け巡るとても感動的な曲ですし、終始暗さと哀愁を湛えて突き進む「Childhood's End」も、目立たないですが良い曲です。前述のタイトル曲も素晴らしいですが、ライヴ・バージョンに慣れた耳にはちょっと物足りない感じもします。『ROCK IN RIO』でのこの曲のもの凄い演奏を聴けばそれも納得でしょう。
このアルバムは前作『NO PRAYER FOR THE DYING』の延長線上の作品ですが、名曲とされる曲が多いだけに前作より評価は良いようです。でももう一度両アルバムを聴きなおしてみると甲乙つけがたいですね。全体の楽曲が一定レベルな前作、個々の楽曲の完成度の差が激しいこのアルバムか。・・・でも両方良いことには変わりないです。
そしてこのアルバムはニコのドラムの音がいいですね~。理想のスネアの音です。

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