この曲を聴け! 

The Seventh Sign / YNGWIE MALMSTEEN
Kelly@Kotowari ★★ (2009-02-18 19:38:00)
一般的にイングヴェイの最高傑作と言われれば、
クリスタルギターの輝きが眩いトリロジー、またはジョーリンターナーのメロディセンスが光るオデッセイ、もしくは幅広い作品を収録しながらも総合的な完成度の高い本作セブンズサインという人が多いのではないだろうか?
たしかに僕はこれら全作品を愛しているのだが、上記の三枚の作品を最高傑作とする考えには賛同しかねている。
しかしイングヴェイを知らない人に彼を勧めるのならば私はこのセブンズサインを選ぶだろう。
普遍的なヘビーメタルのかっこよさを持ったネバーダイ、そしてオクターブスイーブなどの必殺技が冴えながらも、インパクトのあるリフ、クールな歌メロで勝負するタイトル曲。
そして兄に対する想いをギターで表現した彼なりのメロディックインスト、ブラザーズには純粋に音楽としての美しさが包容されている。
それらの代表曲の他の曲もメタリックな質感と、わかりやすいメロディを含んだレベルの高い楽曲が多く含まれている。
イングヴェイの作品の中では一般的なヘビーメタルにミックス・楽曲共に一番近づいた作品である。
だからこそネオクラシカルという独特かつ閉鎖的なジャンルへの布教にあたって、最も適切なアルバムであるのだ。
しかしながら僕はなぜこの作品を最高傑作としないのだろう?
おそらく本作からは私が彼に対して想像するネオクラシカルのイメージが感じられないのだ。
本当にいい意味で正統派なサウンドではあるけれど、マイクヴィサーラの声を含めて、これは僕の中でネオクラシカルなイングヴェイワールドとしては違うなと感じるのである。
→同意