この曲を聴け! 

Keep the Faith / BON JOVI
うなぎ ★★ (2005-11-05 18:13:00)
リアルで聴いて、素直に数曲気に入って、後発のメガエディション2枚組を購入しながらも、
その気に入り度が何度聴いても数曲どまりであったこともあり、今では貴重なそのCDを
間もなくとっとと売り払ってしまった自分を今憂いています・・・近年改めて入手するぐらいなら。
『HAVE A NICE DAY』リリースに触発されて過去の作品を改めて聴き直してみたくなったところ、
自分でも意外なことに、このアルバムを繰り返し真っ先にチョイスしてしまうことに驚いています。
既に書き込んだ『NEW JERSEY』『SLIPPELY~』ももちろん好きですが、
『SLIPPERY』はまだ熱く聴けるのに、『NEW JERSEY』はすこぶる印象が薄いのです。
「思い出は色褪せて」という言葉がありますが、『NEW JERSEY』が今の自分にフィットしない
ことに気付いたのはある意味ショックでした。
『I Believe』『Keep the Faith』はリアルで気に入りました。
華やかさぶりが前作までと変わらない印象でしたから。ちと大人っぽいだけで。
ただ反面、続いていく楽曲、特に『Bed of Roses』は"鼻につく"感じが嫌いでした。
そのほかの曲も"拳"を感じず、ストレートさが無い、ということで。
ところが、様々な音楽を吸収した今の自分に熱い何かを投げかけてくれるものが、
このアルバムには残っていました。小手先だけに見えたサウンドプロダクションとか、
おとなしめのプレイだとか、代表曲がいくつあるとか、そんな断片的なことだけで捉えてはいけない、と。
アルバム全体に撒かれているジャケットのような色のテイスト。
視覚と味覚がごっちゃだけど、どの曲もそれに見合う楽曲として収められています。
今では素直に素晴らしいといえる曲も増えました。『Dry County』。
当時、これをシングルカットしてましたが、正直ピンときませんでした。
今やアルバム中で一番、いや、キャリア屈指の名曲と思えるようになりました。
時間を置き、自らが追いつくことでやっとこさアルバムとしてのパズルが組みあがった感じです。
この"箍(たが)"のようなものが外れる要因はどこからくるのでしょうか・・・たぶん謎のままでしょう。
こうして進化成長するBON JOVIに追いついてきたことを喜ぶ自分がいます。
→同意