この曲を聴け! 

Metallica / METALLICA
0フレット ★★ (2003-10-26 03:56:00)
ハード・ロックと言われていた時代からメタルを聴き続けてきた私には、このアルバム以前
は機械のような無機質さが駄目だった。 「ええっ!メタリカ?俺はいいよ」という私に
友人が「これは違うから聴いてみてくれ」と聴かされたのがこのアルバムだった。
それまで後ろ向きだった気持ちが、前向きになって「んん?コレは・・・・」と感じるまで
に3分も無かったように記憶している。
スラッシュからヘヴィ・メタルへの変貌。 極論を言えばジャンルが違ってしまった訳だから
以前のファンが馴染めないのは当然だと思う。 ただ、スラッシュ派の中にコレ以降のアルバム
を「売れ線狙い」と評される方がよくいるが、本当の「売れ線」って、どういう事が知ってて
評されてのだろうか。 中身を論じてると切りが無いので、結果だけ。過去にも「売れ線狙い」
のアルバムを出したバンドは多数いた。 結果として、従来のファンを失い、一過性のファン
が10年後もそのバンドのファンで有るわけもなく、そのまま衰退していくか、従来のファンが
好むような傾向に戻るか、の選択だった。 だが、メタリカはこのアルバム以降も10年後に
彼らを聴き続けるファンを獲得してる。 長く聴ける良い曲ってそんなに「狙って」簡単に
出来るもんじゃないって事。
このアルバムも含め以降にも、メタリカでなくては出来なかった新しいアイデアも沢山あるし
反面、彼らがキッズの時に吸収してきた「お決まりだけどここはこうじゃなきゃ」という
ツボ が上手く練られている。 手抜きで作るんだったら、それでなくても暴力的に歪む
レクチを10回近くも重ねてミックスダウンしないでしょう。 曲もそうだけど、サウンド的
にも、聴く者に多大な影響を与えた「名盤」だと思う。

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