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Seventh Son of a Seventh Son / IRON MAIDEN
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-09-24 21:40:00)
全8曲、全ての楽曲がハイレベルな傑作です。これを最高傑作に上げる方も少なくありません。
前作同様、全編にわたってシンセ・ギターが導入されていますが、それもこのコンセプト・アルバムの雰囲気作りに一役買っています。
アコギとブルースのヴォーカルで意外にも静かに始まる「Moonchild」は、今までのアルバムのオープニングとは違い、物語を語るような切り口で聴く者を引き込みます。やけにポップな「Can I Play With Madness」も実はしっかりメイデンの要素が組み込まれていて、やっぱりどんな曲をやってもメイデン印になってしまうことを確認するにはもってこいの一曲です。
そして「The Evil That Men Do」はメイデン屈指の大傑作!!!。中期メイデンはこの曲を生み出しました。後に「Fear Of The Dark」という名曲も作り出しますが、この曲の完成度はそれをも上回ると思います。とにかく終始哀愁を湛えて疾走していく様は圧巻!!!。ライヴでも常連の最高峰の一曲です。
また、忘れてはならないのがラストを飾る「Only The Good Die Young」。これもメランコリックに疾走する曲ですが、その憂いたるや「The Evil That Men Do」に匹敵すると思います。ライヴであまり演奏されない(というか皆無?)為、影の薄い存在に甘んじていますが、メイデンの曲の中でも、いつか生で聴きたい曲の内の一つです。絶対盛り上がるよな~・・・。
というわけでこれは中期の傑作です。
しかしこのアルバムで実験し過ぎたと思ったのか、次のアルバムでは非常に生々しい路線の音になります。それまで持っていたダイナミックなHMは一時休止されます。

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