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P.H.U.Q. / THE WILDHEARTS
殺戮の聖典 ★★ (2006-05-02 23:05:00)
前作「EARTH VS THE WiLDHEARTS」発表後、スティディ(Dr)、CJ(G)が脱退。
後任ドラマーにリッチを加えたものの、ギターの後釜が決まらず(ツアーにはデヴィン・タウンゼントが参加)、3人編成のままでレコーディングされた'95年発表作品。
前作ではややパンク寄りと感じた曲調であるが、本作ではよりメタリックになり、それでいてコーラス・ワークはよりメロディアスになった。
特に冒頭の「I WANNA GO WHERE THE PEOPLE GO」は強烈で、極上のハード・ポップ・ロックに仕上がっている。
ほかにも、ギター・リフが超ヘヴィな「V-DAY」、ポップで哀愁のあるメロディが秀逸な「JUST IN LUST」、イントロのメロディでK.O.必至の「NITA NITRO」、愁いある曲調が魅力の「JONESING FOR JONES」、ハード・ボイルドな疾走曲「WOAH SHIT, YOU GOT THROUGH」、メロディアスかつラウドな「COLD PATOOTIE TANGO」、ヘヴィでポップなワイハの真骨頂「CAPRICE」、コーラスがかかったメロディが美しい「BE MY DRUG」、ジンジャーの歌唱が優しげな「IN LILLY'S GARDEN」、アルバムを締めるにふさわしい必殺ナンバー「GETTING IT」等、好曲が目白押し。
全英最高6位を記録した、紛れもないROCK'N'ROLLの名盤である。
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