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FEAR FACTORY
うにぶ ★★ (2005-09-27 00:07:00)
長文ばかりでしつこいですが、フィア・ファクトリーについては語るべきことがまだまだあるので、今日も書き込みしてしまいます。
フィア・ファクトリーはとりあえず細かいジャンル分けで言うと、インダストリアル・メタルのバンドになります。
インダストリアル・メタルと聴くと、テクノみたいな打ち込みのリズムに、ちょっとメタルっぽいギターが入って、ヴォーカルの声にはエフェクトがかかって・・・みたいな音楽性を思い浮かべて、引いてしまう人も多いかと思います(いやもちろんそういう音楽も良いんですが)。
しかし、フィア・ファクトリーの場合、インダストリアルとしての要素はサンプリングによる効果音や、キーボード/シンセによる音の装飾程度に留まることが多く、メインはあくまでバンド自身による演奏であり、ヴォーカルも声量のなさを機械処理でごまかすような小細工をしているわけではありません(まあ、スタジオでの多少の音加工はあるでしょうが・・・)。
ヘヴィでかつ切れ味のあるザクザクのリフ、信じがたい精確さで叩き出される激重ドラム(特に高速2バスがリフとぴったり音を重ねて踏まれる様は、他のバンドには決して真似できないだろう、ありえないような超絶プレイです)。
ヴォーカルはデス声、フィリップ・アンセルモのような怒号、クリーンな声でのしっかりした歌とを使い分け、安定した歌唱力があります。
音作りも上手く、メジャーデビュー前の『CONCRETE』を除けば、音質も上々です。特に2nd『DEMANUFACTURE』以降は、まさに重金属、これこそHEAVY METALと表現するに相応しい音をつくり出しています。
あんまりヘヴィ、ヘヴィと言うと、重くて激しいだけで似たような曲ばかりなんじゃないか、と思えるかもしれませんが、リフや歌メロは激しい中でも良い意味のキャッチーさを持ち合わせていて、また、リズムのかっこよさだけでも、十分に耳を惹く要素があります。
流麗なギターソロや、様式美メタル的な曲、クラシカルなメロディなどはないですが、モダンなヘヴィネスが少し苦手でも、スラッシュ・メタルくらいなら普通に聴けるという人にはおすすめできます。

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