この曲を聴け!
デスメタルを通過した方にお聞きします。
YOSI (2002-11-12 14:53:00)
「ジャンルとしてのデスメタル」にはもう興味はなくしてます。どういうことかというと、昔はとにかくデス声があって疾走感があってブラストビートがあって鼓膜をぶち破る音圧があればよかった。自分の心の奥底の憎悪や哀しみを代弁してくれるような、ノイズと怒号があれば良かった。だが今は冷めたのではないけども、ジャンルから入る聴き方をやめてしまった。格好良ければデスだろうがポップスだろうがフォークだろうが何でも良い。デスメタルだから好きというより「このバンドはリフが良い」、「Voの感情表現が良い」という聴き方。だからサイモン&ガーファンクルを聴いた後VADERを聴いてそれからハイロウズを聴いてPRIESTで締めるみたいな節操のなさ。
あとは昔と比べて「引き算の魅力」に気付いた気がします。何かというとデスメタルとかドゥ-ムメタルとかのエクストリームな音楽って「足し算の魅力」だと思います。より速く(あるいは遅く)、よりテクニカルに、よりノイジーに、よりへヴィにといった具合に音を加えていく。この観点からするとテクニカルでなく速くもない音楽はつまらないとなるし、かつての僕もそう思っていてポップスとかロックンロールを馬鹿にしていました。ようやく最近になって、「引き算の魅力」、音をどんどん減らして、テクニックもシンプルで、隙間だらけの音、小さい音、情けない音の魅力みたいなものを楽しめるようになった気がします。
→同意