この曲を聴け! 

死にたくなるような駄作
絶叫者ヨハネ (2006-03-24 22:44:00)
書くのが前ほど楽しくなくなってきた上に、書き込みを通して、私なりの駄作ポイントを自分自身にとって明らかにする、という当初の目論見が一応果たされましたので、とりあえずこれで一区切りにします。みなさん、お騒がせしてすみませんでした。

14 Jane's Addictionの「Nothing Shocking」

これまた非常に有名な作品ですね。いわく「オルタナ界最大のカリスマ」、「90年代ロックの流れを決定づけた衝撃作」、「30年遅れのアートロック」等々、90年代オルタナメタルの先駆としてシーンに隆盛をもたらしたアルバム、との世評でございますが……。

何かの冗談ではないでしょうか? 一体どこが「アーティスティック」なんでしょう?
タイトルどおり、まったく「無衝撃」な音楽です。私の耳には「ごくフツーの退屈なヘヴィメタル」にしか聞こえません。そもそもジャケのセンスからして、アート性のかけらもないのは明白。(「アート」と単なるゲテモノ趣味は全然違います。)

彼らの醸しだす怪しさは「芸風としての変態性」であって、「自然体で変態」なわけではありません。ちゃんとキッズ受けを計算して、ポピュラリティーのために守らなければならないヘヴィ・ミュージックのフォーマットをキチンと踏んだ上でやっています。一言でいって手段として利用される程度の異常性です。これでは手ぬるいのも当然。しかし、だからこそ「クール」に響くのですが(本気でアートな音楽は、大概の人間には「わけわからん」「気持ち悪い」と響くのが普通。ゆえに基本的に売れません)

なお、「自然体の変態」の好例としては、アート派ゴシックの雄、Tiamatの「Deeper Kind of Slumber」とか、ジャーマン・プログレのAsu Ra Templeの1stとかが挙げられます。どちらも、ジャケからしてすでにアブノーマルな空気がただよっており、中身の方も強烈にやばいです。
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