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Diver Down / VAN HALEN
ご意見番 ★★ (2005-10-08 05:52:00)
実はVHの中で一番好きなアルバム。いろいろ言われているが、何だかんだ言ってもデイヴがいた頃の
VH、特に本作と、続く「1984」に最も威力と勢いと完成度の高さを感じます。ただし、後者には、やや
「アカぬけした」スマートさが出はじめており、少々物足りない。底抜けの楽しさを味わえるのは本作。
まさにバブルな時代を背景に、華やかでド派手なパフォーマンスを信条としていたあの頃に、最も魅力を
感じているのは拙者だけではないはず(勝手に信じておりやす)。確かに、後を継いだサミーの頃だって、
アメリカンロックの王道を行くとか言われてもいたが、優等生のカラに閉じこもったように聴こえたもんだ。
でもって、本作。大ヒットしたカヴァー曲「Oh)Pretty Woman」が余りにも有名だが、もう一方のカヴァー曲
「Dancing In The Street」の出来栄えのよさとノリのよさに、思わず盛り上がらずにはいられない。
もちろんエディのギターも冴えており、インスト曲「Cathedral」では、テクニカルな演奏(ヴァイオリン奏法
って言うんですか)を聴かせてくれている。「Hang 'Em High」みたいな「お約束の曲」だってありまっせぇ。
「ライトハンド奏法」を世に送り出したデビュー作の歴史的な重みには耐えられないが、VHという言わば
音楽的な「ジャンル」を確立していたと思われるこの時期、このアルバムにこそ、彼らの真髄をみる思いで
ありんすよ(すみません、個人的な思い入れだけかもしれませんが...)。
→同意